その15:DELL Dimension4300マザー
Dimension4300のマザーボードが格安で販売されていたので購入してみました。
Pentium4(478)マザーのようです。
マザーの構成は、SDRAM*2、AGP、PCI*4、AUDIOオンボードのi845マザーです。
電源は?
毎度、電源で悩むDELLマザーですが、最近発売されているものの多くは標準仕様のATX電源が接続可能です。
このマザーも従来の外部6ピンコネクタは存在せず、ノーマルの20ピンコネクタのみです。
一応、テスターにて調査しましたが全くの標準仕様に間違いありませんでした。
あとは、P4特有の4Pの補助電源コネクタがあります。
リテンションに問題が・・・
今回は特に問題になるところもないので、早速テストに入ります。
CPUを載せて、CPUファンを固定っと・・・、むむむ!、リテンションが低すぎてファンが固定できません。
こんなところに罠があるとは・・・、まあDELLの専用マザーですから特殊仕様でも仕方ないか・・・。
秋葉原で代わりのリテンション(ソケット370用のファンが載せられるというもの)を購入、取り付けます。
(株式会社アイネックス社の”BM-478”という製品を使用しました)
このリテンションは裏面の金具とネジ止めする方式なのですが、このマザーは下に金属の板が入っていて
それとリテンションがうまく固定されるようになっているために、標準の金具を取り付けてしまうと、
固定ができなくなるかもしれませんので、六角ナットを使って元の金具に直接取り付けることにしました。
やってみると、これがうまいこといきました(^^)
金属製のしっかりしたリテンションです。370用と478用の両方のファンが取り付けられる優れ物です。
(リテールのクーラーを使用する際には加工が必要のようです)
ファン用のコネクタはいつもながらの平コネクタですので、PWS用のFANコネクタ変換を使用してファンに接続しておきます。
(その後の調査でOptiPlex用が最適と分かりました)
スイッチの配列
リテンションの問題が解決したので、次に進みます。
CPUは478セレロンの2GHz、メモリーはM.TEC製チップのPC133-CL3のモジュールを載せます。
i845チップセットは、AGPが1.5V専用の仕様です。通常の3.3Vのスロットとは切り欠けの位置が違い差すことが出来ません。
あいにく1.5Vに対応しているビデオボードを持ち合わせていませんので、PCIのものを使います。MGA-MIL2です。
とりあえず最低限の構成で電源をオンしてみます。スイッチ類の配線は34ピンです。2mmピッチでやはり変わり者です。
以前、DELL系の掲示板に掲載されていた情報を元に電源スイッチをショートさせてみたら問題なくBIOSが起動しました。
ただ起動時にシステムFANに関する警告が出たり出なかったりするのが気になります。回転速度が微妙なのでしょうか?
必要な配列を下記に記しておきます。情報を提供してくださいました方々に感謝したします。
BIOS上では、Pentium4 2.00GHz Cashe 256KB、と認識しているようです。
WIN98をインストールしてみる
ここまで問題なく起動出来ましたので、WIN98をインストールしてみることにします。
HDD、CD-ROMを接続して電源ONにするとBIOSの起動にかなりの時間が掛かるようになってしました。
これは、BIOSのDrive設定で接続してないところがAUTOになっていたので、これをOFFにしたら問題解決しました。
さらに、インストール後に、デバイスマネージャーを見てみると、USB関係のところに警告が出ています。
フロントパネルにUSBが出ているようで、その関係のようです。先程の情報に基づき、15Kオームの抵抗で
プルダウン接続をしてみます。再度起動するとあっさりと問題が解決しました。
さらに、起動時間も早くなりました。以前は機器のチェックで引っかかっていたような感じです。
スイッチコネクタの作成
フロントパネル接続用の2mmピッチのコネクタを2.54mmに変換するコネクタを作成します。
今回は2.5インチHDD用の変換コネクタを使用しました。ピン数が余分ですのでカットして使います。
ついでに基板上にUSBのプルダウン抵抗とHDD-LEDの電流制限用の抵抗も接続してしまいます(チップ抵抗を使用)。
ベンチマーク
WIN98が正常にインストールできましたので、安定性のチェックを含めてWCPUIDとSUPER-PAIを実行してみました。
以下に動作風景と実行結果を載せておきます。
WCPUIDでは、正常にセレロン2.00G、キャッシュ128Kと認識しているようです。
SUPER-PAIは、HDD(DJNA-370910)が非力か?メモリーが非力なのか?思ったほどの数字が出ていません。
最後の課題
ほぼ問題なく安定動作しているようですが、課題としては
1)FAN速度によると思われるアラート表示
2)リセットSWのピン位置が不明
の2点が残ってしまいました。今後、わかり次第にUPしたいと思います。
オマケ
頒布用に変換基板を作成してみました。約5年振りにパターン起こし~エッチングまでやりました(汗)
<<参考資料>>
【34Pコネクタ】
05ピン HDD-LED(+)(200オームを直列に繋ぐ)
11ピン GND
12ピン USB(A)IN(15KオームでGND(14ピン)にプルダウン)
13ピン USB(A)OUT(15KオームでGND(11ピン)にプルダウン)
14ピン GND
16ピン GND
17ピン USB(B)IN(15KオームでGND(19ピン)にプルダウン)
18ピン USB(B)OUT(15KオームでGND(16ピン)にプルダウン)
19ピン GND
20ピン POWER-SW(GND(19ピン)とショートでON)
21ピン ピンなし
22ピン HDD-LED(-)
23ピン POWER-LED(+)
25ピン POWER-LED(-)
28ピン RESET-SW ???
LAST UPDATE : 2003.08.08