その12:ノート用FDDユニットを非ノートで活用する

秋葉原で、ノート用FDDユニットが格安で売られていたので購入してきました。
【NEC フロッピディスクユニット 型番875542-005】という物で、980円でした。
さあ、何に繋ごうか、接続可能なノートPC持ってませんから・・・(笑)
少々考えましたが、フツーにテスト用マザーに接続出来るようにすることにしました。

NEC 型番875542-005 中身はFD1238T

結線を調べる

まず、オリジナルのFDDの結線がどのピンに出ているか調べます。
テスターでFDD側のピンと外部コネクタを1本づつ当たって調べていきます。
他のWEBでも公開されているかもしれませんが、下記にも書いておきます。


ケーブルの作成

作成するケーブルは、片方が34Pフラットヘッダ、もう片方がハーフ・アンフェノール26Pです。
最近は、FDD用のスマートケーブルなる商品が発売されていますので、これを利用することにしました。
これは我々には大変便利なものです。安いし、加工済みだし、言うことありません。
と言ってもそのまま使用するわけではありませんが・・・(笑)
早速加工に入ります。まずは、片方のコネクタ部をバッサリとカットしてしまいます。
あとは結線を合わせて、26P圧着端子に固定していきます。慣れない方は面倒でもハンダタイプの方が良いかもしれません。
なお、不明なピンが何本かありますが、それは未接続とします。要は、34Pと26Pの同じ信号を繋げば良いだけです。
スリムの場合は3.5インチと違い、ケーブルのヒネリは必要ありませんので、本当にそのままです。
予めカバーを通しておくことをお忘れ無く。実は一度失敗しました。完成後に気がついてもう一度やり直しました(爆)

アンフェノール26P 圧着タイプ FDD用スマートケーブル
完成したケーブル

電源コネクタ

通常は本体より信号ケーブルを通して電源を供給しますが、今回はノーマル接続にするため、電源のコネクタを外に出さなければなりません。
汎用性を持たせるため、5インチ用のコネクタを使用することにします。
ケースに穴を開けて26ピンの裏側の端子に直接ハンダ付けしました。

電源ラインをハンダ付けする

あとは元通りに組み立てるだけ

ここまで来ればあとは組み立てるだけです。
最後に動作確認をして、おしまいです。
使用した感じは、ノーマルの3.5インチFDDよりも格段に静かで、なかなかいい感じです。
FDDユニットより、ケーブルのほうが高価になってしまいましたが今回は良い買い物でした。
現在はマザーのテスト用に使用していますが、DELLの裸PCに接続するのがいいかもしれません(笑)


前後の様子 ケーブルを付けた完成品

<<参考資料>>

【スリムFDD26Pコネクタ】

  信号名   信号名
01 +5V 14 /Step Pulse
02 /Index 15 NC
03 +5V 16 /Write Data
04 /Drive Select 0 17 GND
05 +5V 18 /Floppy Write Enable
06 /Disk Change 19 GND
07 NC 20 /Track0
08 NC 21 GND
09 NC 22 /Write Protect
10 /Motor Enable 0 23 GND
11 NC 24 /Read Data
12 /Direction 25 GND
13 /High Density Select 26 /Head Select

【ユニット背面のコネクタ→FDD26Pの結線】

No 信号名 To26P No 信号名 To26P
01 /Head Select →26 14 /Write Protect →22
02 /Read Data →24 15 /Track0 →20
03 GND →21 16 GND →25
04 GND →23 17 /Floppy Write Enable →18
05 GND →17 18 GND →19
06 /Write Data →16 19 →15
07 /High Density Select →13 20 /Step Pulse →14
08 NC   21 /Direction →12
09 →08 22 /Motor Enable 0 →10
10 /Drive Select 0 →04 23 →09
11 +5V →05 24 /Disk Change →06
12 +5V →03 25 NC  
13 /Index →02 26 +5V →01

【変換ケーブル】

26P側 信号名 34P側 26P側 信号名 34P側
01 /Head Select 32 14 /Write Protect 28
02 /Read Data 30 15 /Track0 26
03 GND 奇数P 16 GND 奇数P
04 GND 奇数P 17 /Floppy Write Enable 24
05 GND 奇数P 18 GND 奇数P
06 /Write Data 22 19 NC
07 /High Density Select 02 20 /Step Pulse 20
08 NC NC 21 /Direction 18
09 NC 22 /Motor Enable 0 10
10 /Drive Select 0 14 23 NC
11 +5V 電源 24 /Disk Change 34
12 +5V 電源 25 NC NC
13 /Index 08 26 +5V 電源

LAST UPDATE : 2003.07.24