その13:DELL Dimensionに汎用ATXマザーを載せる
今回は、非力になったDimensionのケースを利用して汎用ATXマザーに換装してみることにしました。
背面IOパネルに注意
私の手持ちのD233のケースのIOパネルを見ると、汎用マザーと違いCOMポートの部分に1つしか穴が開いてません。
これでは換装することが出来ませんので、自分で穴を開けるか、開いた物を用意するか、使用しないかの3者選択です。
私は運良く秋葉原にて手に入れることが出来ましたのでこれを利用することにします。
(これを購入した店は閉店してしまいましたので、今は入手不可能かもしれません)
ちなみにDELLのケースものは汎用ケースのものとは大きさや形状が違うので流用するのは困難でした。
で、このIOの形に合うマザーを探すことになるのですが、P4マザーでこの形状と同一のものは私が秋葉原で探した限りでは、
MSIの一部と、Albatronの一部のマザーしかありませんでした。
Athlon系のマザーも一部の物しか合致しないようですので購入の際には注意が必要です。
上段が標準のもの、下段が新しく購入したもの
特殊なIOパネルは装着不可
背面のIOパネルについては上の説明のとおりですが、最近多くなってきている特殊形状のIO部にはご注意ください。
DELLのものはIOパネルのサイズが小さいのでケースに当たってしまいマザー自体を固定することができません。
これを回避するためにはケースを削るしか方法がありませんが、おすすめはできません。
このような形状に注意!。オーディオ部の高さがIOパネルの大きさを超えているため、ケースに干渉して固定できません。
右側の写真でオーディオ部がIOパネルの上にはみ出しているのが分かります。
SW,LED類の配線
これもDELL特有の配線になっていて、汎用マザーに結線できるような形にはなっていません。
仕方ないので、変換コネクタを作成することにしました。変換ケーブルの結線については下記を参照ください。
ケースのSW類はタクトSW、LED類も汎用の3φの物なので、そのままで問題なく流用が可能です。
当然ながら電源も・・・
その2でも紹介した通り、電源もDELL特有のものですのでそのままでは使用できません。
標準の200Wでは容量不足が気になりますので、ここでは電源も汎用品に交換することにしました。
実は[DELL電源→ATXマザー]の変換ケーブルを作成してテストしてみましたら、マザーは正常に起動しました。
ただHDDやら拡張カード類もあるので今回はこのケーブルの使用は見送りました。
交換した電源は、ENERMAX社製のEG351P-VEという350Wのものです。サイズも問題なくスムーズに交換できました。
他にもNEXTWAVE社製の300Wの電源も使用してみましたが、こちらも問題ありませんでした。
秋葉原の中古ショップで新品2480円でしたので、価格的にはこちらがおすすめかも?
羊の皮を被った狼マシンも・・・
と言うわけで、これで完成です。
今回、私はGA-7DX+Athlon1.4G+DDR256MB+HDD60GBの構成に変更しました。
とても快適なPCに生まれ変わりました。
マザーのIO部の形状さえ克服できれば、さらに上位クラスのものにも変更が可能ですので、
まさに「羊の皮を被った狼マシン」も作成可能です。
フロントパネル側ピンアサイン
1-3 | HDDアクセスLED(1ピンが+) |
2-4 | 電源LED(2ピンが+) |
5-7 | リセットSW |
6-8 | 電源SW |
ケースパネル配線 変換ケーブル
1-3 | 赤白 | HDDアクセスLED |
2-4 | 黄白 | 電源LED |
5-7 | 青白 | リセットSW |
6-8 | 緑白 | 電源SW |
LAST UPDATE : 2003.08.08