その14:なぜか要望の多い、Dimension8100の電源変換ケーブルを作る

今回は趣向を変えて、以前より要望メールの多い、Dimension8100用の電源変換ケーブルを作成してみます。
秋葉原の某店でこのマザーが大量に放出されたのでしょうか(笑)


電源コネクタの仕様を調べる

まず、おなじみDELLのサイトにて、ドキュメントを探してみます。
無事に?公開されておりました。ピンの仕様については下記に転記しておきます。
WS系でお得意の24ピンに加えて、補助電源の16ピンがあるようです。
16ピンのほうは補助なので、おそらく基板上でメインと結線されているのでしょうが、P4ということもあり結線したほうが無難のようです。


ケーブルの作成

例によって、ATX電源用の延長ケーブルを改造し、補助電源用に5インチ用の分岐コネクタを加工して使用します。
いつものように、引き抜き工具を使用して、基板側のピンをすべて引き抜きます。写真(1)
3.3Vラインを電源側コネクタから抜いて、二又に加工します。2本を圧着すると圧着不良になり易いので注意する。写真(2)
加工したものをコネクタにセットする。写真(3)
Dimension8100の仕様に合わせて、24ピン側を配線し、3.3Vを16ピンにセットする。写真(4)
補助電源用には、5インチ用の電源コネクタを加工して使用します。写真(5)
5インチ用のラインを16ピンコネクタに配線して、TFSC回路を付ければ完成です。写真(6)
(今回のTFSC回路にはPWS420対応のものを使用しております)

本来、P4対応電源には、補助電源用の4Pコネクタが付いていますので、上記に加えて、5VとGNDラインを2本づつ2又に加工して
配線すれば、P4補助電源対応版の変換コネクタが作成できます。写真(7)

写真(1) ピンを引き抜いたところ 写真(2) 3.3Vラインを2又にする
写真(3) 3.3Vラインを本体にセット 写真(4) 24ピン+16ピンに結線
写真(5) 補助電源用に5インチ用を加工
写真(6) 16ピンに接続して完成 写真(7) P4補助電源コネクタ対応版

という訳で・・・

今回は問い合わせの多いケーブルを作成してみましたが、私は現物のマザーを持っておりません!!。
動作確認が出来ませんので、この変換ケーブルに関しては一切責任を持てませんので、予めご了承ください。
『是非とも人柱になりたい』という方のために、一応、配布商品に加えておきます(爆)


<<参考資料>>

【24ピンコネクタの仕様】

01 +5V 13 PSON
02 GND 14 GND
03 +5V 15 GND
04 GND 16 GND
05 PWR GOOD 17 未接続
06 +5VFP 18 +5V
07 +12V 19 +5V
08 -12V 20 +5V
09 GND 21 TFSC
10 GND 22 +5V
11 +3.3V 23 +3.3V
12 +3.3V 24 GND

【16ピンコネクタの仕様】

01 +3.3V 09 +5V
02 GND 10 GND
03 +12V 11 未接続
04 未接続 12 未接続
05 未接続 13 未接続
06 未接続 14 +5V
07 +12V 15 GND
08 GND 16 未接続

LAST UPDATE : 2002.12.30