その17:要望シリーズ第2弾、PWS530の電源変換ケーブルを作る
前回のDimension8100用の電源変換ケーブルに続き、以前より要望の多いPrecisionWorkStation530(PWS530)の
電源変換ケーブルを作成してみます。
このマザーも放出品が多数流通しているようです(笑)
電源コネクタの仕様
DELLのサイトにて、ドキュメントを探してみましたが公開されていないのか見つけることはできませんでした。
依頼者の方にピン仕様をいただくことができましたので、これに基づいて作成をすることにしました。
コネクタはワークステーション系のいつもの24ピンに加えて、補助電源用に20ピンがあるようです。
デュアルXEONマザーらしく補助電源も20ピンをほぼすべて使用する作りになっています。
ケーブルの作成
いつものように、ATX電源用の延長ケーブルを改造し、補助電源用にはEPS12VとAUXコネクタを加工して使用します。
24ピン側はPWS610で紹介した方法でピンアサインのみの変更でOKです。違いは-5Vが未使用程度のようです。
仕様にTFSC信号が含まれておりましたので、一応PWS420対応のものを取り付けておきます。
20ピン側はEPS12Vから、+12V4本とGND4本を分岐、AUXコネクタからは+3.3Vを4本に分岐し、+5V、GNDはそのまま
取り出すと丁度すべてのピンを埋めることが出来ます。
AUXコネクタは基盤取り付け用のものが市販されていますが、ケーブルを取り付けると根本から折れやすく、かなり危険ですので
ホットボンドにて固定し保護しておきます。こうすると多少の力が加わっても折れたりすることはありません。
写真(1) ホットボンドで固定 | 写真(2) 補助電源の完成 |
写真(3) メイン電源と補助電源 |
毎度ですが・・・
今回も問い合わせの多いケーブルを作成してみました。
依頼者の方からは正常動作したとの報告をいただいております。
なお、補助電源の+12Vが重要のようで当初1本のみを接続しておりましたが、4本接続することにより動作性能、安定性ともに
格段に向上が認められたそうです。
毎度の言葉ですが、私は現物のマザーを持っておりません!!。
動作確認が出来ませんので、この変換ケーブルに関しては一切責任を持てませんので、予めご了承ください。
『是非とも人柱になりたい』という方は、配布商品に加えておきますのでご利用ください。
<<参考資料>>
【24ピンコネクタの仕様】
01 | +5V | 13 | PSON |
02 | GND | 14 | GND |
03 | +5V | 15 | GND |
04 | GND | 16 | GND |
05 | PWR GOOD | 17 | 未接続 |
06 | +5VFP | 18 | +5V |
07 | +12V | 19 | 未接続 |
08 | -12V | 20 | +5V |
09 | GND | 21 | TFSC |
10 | GND | 22 | +5V |
11 | +3.3V | 23 | +3.3V |
12 | +3.3V | 24 | GND |
【20ピンコネクタの仕様】
01 | +3.3V | 11 | 未接続 |
02 | +3.3V | 12 | +12V |
03 | +3.3V | 13 | +12V |
04 | +3.3V | 14 | +12V |
05 | GND | 15 | GND |
06 | GND | 16 | 未接続 |
07 | 未接続 | 17 | GND |
08 | GND | 18 | GND |
09 | +12V | 19 | ?未接続 |
10 | GND | 20 | +5V |
LAST UPDATE : 2003.09.15